「クラウド方式」で制御は可能ですか?

Q: クラウド方で機械制御などは可能ですか?
A:
機械制御といっても様々な制御方式がありますが、GMSのクラウド方式は基本的にブラウザ上で動作させるものとなります。
しかしながら、ブラウザは制御の上で必用なデバイス(I/Oボード、A/Dボード、モーションコントロールボード、GBIPなど)の制御が基本的には出来ません。
仮に可能だとしても、インターネット網を利用することによる通信の遮断・遅延の問題がありますので、直接制御は大変危険なものとなってしまします。
例えば緊急停止処理(エマージェンシー処理)などに支障をきたします。
 
※エマージェンシー処理は単に装置の動きを止めるだけではなく、例えば電気炉などの場合は安全に停止するプロセス制御に基づいて安全に停止させないと材料が溶け出して、大規模な二次災害に繋がります。
 
将来、ブラウザに於いて様々なデバイス制御が可能になったとしても、そもそもWindowsすのものがリアルタイムには動作しないため制御には全く使えません、よってクラウド側から「ティーチングデータ」や「制御用パラメータ」を受け取り、それを元に(PLC、コンピュータ)制御するのが安全かと考えます。
 
※幾つかメーカーでブラウザ経由で遠隔地のI/O情報のモニターと更新が可能なものがありますが、これも結局ブラウザで直接制御している訳ではなく、間接的なデータのやり取りをしているものです。
制御はやはりリアルタイムOS上での動作が必須と言えます。

Windowsが制御には使えないとはどういう事ですか?

Q: Windowsが制御には使えないとはどういう事ですか?
A:
ここまで来ると、「クラウドシステム」ではなく制御システムの内容になりますので、詳細はそれらを専門とされている方にお聴きになるのがベストかと思いますが、少しだけ触れておきます。
 通常、機械制御に於いてはリアルタイムな処理が要求されます。
このリアルタイムな処理とは一種の反応速度のようなもので当然短い方が制御に向いていると云う事になります・・・
 
例えばテーブルを動かしている装置でセンサーがONになったら止まるようにプログラムしたとします。
もし、反応速度が遅ければテーブルは通り過ぎてしまいます。 つまり正確な制御が出来ないわけです。
日常Windowsをお使いになって、何かしようとクリックしても少し遅れて反応する事が多いと思います。 しかし、制御に於いては人が判る程遅れたら命取りで、許されるタイムラグはせいぜい数msec~数十msec程度です。
つまり、何かを検知してから反応するまでにタイムラグが大きいWindowsのうようなOSでは制御はできないことになります。
例えば車のウィンカーを蛍光灯で点滅させようとするようなものです。(不安定で定期的に点滅しませんよね?)
 
もちん、PLCやボードコンピュータ等もタイムラグが無い訳ではなく許容範囲だから使える訳です。 また必用に応じて割り込み処理などにより極めて正確な処置が出来ます。
MS-DOSの時代にはパソコンで制御が出来ましたが(勿論、割り込み処理などを併用して)、それよりも処理の早いパソコンで制御出来ないのは少々納得いかないかも知れませんが、反応速度が安定して数msecにならないと無理かと思います。
 
※実際に以前にWindowsでテスト的に制御を行って見ましたが、動きが不安定で全く使い物になりませんでした。

機械装置からクラウドまで一式制作を依頼することは可能ですか?

Q: 機械装置からクラウドまで一式制作を依頼することは可能ですか?
A:
申し訳御座いません。 現在GMSでは機械ハード関連の制作は行っておりません。
但し、装置及びファーム系を含むオンプレミスシステムのシステム設計やご提案は可能です。 必用に応じてご相談下さい。
勿論、オンプレミスシステムにへのアドオン以降の設計・製作は行っております。
又、クラウド側の設計に際し、機械装置側を全く知らずには良いものが出来ませんので、機械装置メーカー様と直接お打ち合わせさせて頂く事が可能な場合はお打ち合わせさせて頂きます。
 
メカトロニクス」と云う言葉を耳にされた事が有るかと思います。 この技術要素はメカニカル(機械工学要素)とエレクトロニクス(電子工学要素)の両方を熟知していないと成立しない技術要素です。
これと同様に、「FA系オンプレミス+クラウド」は、FA系要素(機械ファーム系)とWEBシステム系の両方の技術要素が必用であると考えております。

インターネット回線を利用したVPNとクラウドシステムの違いがよく判りません?

Q: インターネット回線を利用したVPNとインターネットを利用したクラウドシステムの違いが良く判りません。
A:
 VPNもクラウドもインターネット回線を利用するので違いが判り難いですね?
 VPNは専用線方式の延長上の方式です、専用線はその名の通り拠点間を「専用線」を引いて結ぶもので、社内のLAN回線を延長したのと同じになります。通常お使いの100BASE-TXによるLAN回線の場合延長距離は最大で100mとなります、もしこれ以上延長したい場合はスイッチングHUBなどを設置すればそこから更に100m延長可能となります。 工場などで敷地内でしたらこのような方法で延長することは可能でしょうが、数百kmの距離を結ぶとなると100mおきに設置するわけには行きませんので、専用線を利用します。
但し、専用線の場合コスト的に高くなる為、その代わりにインターネット回線を利用したものがVPN回線となります。
  ※専用線とVPNは同じような方式ですが、インターネット回線を利用するVPN方式は専用線よりは劣ります。
 
では実際に例を挙げて比較してみます。
携帯電話でログイン(接続)できるVPN回線クラウドの場合を比較してみます。
両者ともログインは可能です。 しかしここからが違ってきます。
携帯でVPN回線にログインすると云う事は、社内のLAN回線にログインしたのと同じ事になります。 そこでその携帯電話で何の作業をしますか?
例えば、「Excel」を使うとします、携帯でそのExcelファイルをアクセス出来ますか? パソコンならExcelのアプリケーションがイントールされていればあまり考えずにExcelファイルをアクセス出来ます。
しかし、携帯電話になるとこのようなアプリケーションは入っておりませんのアクセスする事が出来ません。 つまり、携帯電話内にアプリケーションが必用になるわけです。
これに対しクラウド方式の場合、アプリケーションやデータはWEBサーバにあり、それをブラウザを利用してアクセスするわけですから、携帯電話内にはアプリケーションは必用無いわけです。
 但し、クラウド方式ではWEBサーバにExcelのようなアプリケーションが必用になります。

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